夏目漱石の「こころ」が好きだった(昔読んでた小説の話)

たまにはいつもと全く違う内容書いてみる。
小説について。
ある意味俺の自己紹介の一部。
長い事ブログ書いてるけど初めて話題だな・・・

小説は今全く読んでないです。
ここ10年ぐらいは本も読んでない。
ただ若い頃はそこそこ読んでた。
そのきっかけの一つが夏目漱石の
「こころ」
になる。

今の時代は違うかと思うし、住んでる場所によって教科書とか違う気もするから何とも言えないけど、俺が中学生の時の国語の教科書に夏目漱石のこころの一部が載ってた。
授業中何気なく読んでたら凄いはまった。
中学って1時間45分だっけ?50分だっけ?
(そんなのも忘れてる笑)
そん時の事だけよく覚えてるけど、先生の話全く聞かずにひたすらこころを読んでた。
惹かれたんだよね。

それからしばらくして20歳前後の時かな・・・
本屋に行ってこころを見つけた。
買って読んだ。
読んでる人知ってると思うけど何とも言えない終わり方ではある。
でもなんか心に響いた。

たしか3章あった気がする。
主人公と先生の話が1章。
主人公の実家の話は2章。
先生の手紙が3章。

間違ってるかもしれないけど、先生が奥さんの事を言う時に
「妻(さい)」
と読んでた気がする。
3章だとこの妻は
「お嬢さん」
になる。

読んだ人が大体思うのは
「精神的に向上心のないものはばかだ」
というセリフだと思う。
あれ・・・当時響いた。

年齢を重ねて今思うのは
「向上心は大事。でも押し付けすぎるのもよくはないと思う」
という考えになった。

先生が言うんだよね。
友人に対して。
このセリフ言うのは。
ただお嬢さんに対しての恋心、嫉妬心などの気持ちが入ってるから純粋な感情じゃない。

あと
「恋は罪悪ですよ」
というセリフだな・・・
当時よくわかんなかった。
ただの小説の言葉として見ていた。
ここについては・・・考え方変わったね・・・
そういうのもあってこんな出会いするようにもなったのもある。
色々あるわね・・・

この
「こころ」
がきっかけで三四郎、それからも読んだ。
けど正直な所そこまで響かなかった。
今ほぼ覚えてないもん笑。

「他にも面白そうなのあるかな?」
と思いちょくちょく読んだ。
なんとなく覚えてるのは
川端康成「雪国」
とか。
友人から
「これぶっ飛んでるぞ」
と勧められて読んだのは
太宰治「人間失格」
三島由紀夫の
「仮面の告白」
になる。

三島由紀夫の
「仮面の告白」
は・・・わかんなかった。
同性愛の感覚がどうしてもわかんない。
「俺にはその感覚ないんだな」
とはっきり自覚した。
なんか申し訳ない気分にもなったもん。
途中でやめちゃったのを覚えてる。
他にも色々読んだけど今思い出せないからそんなに響かなかったんだと思う。

小説読んでいく中でたどり着いたのは
「司馬遼太郎」
だった。
この人の作品はそこそこ読んでる。
「坂の上の雲」
「翔ぶが如く」
「関ヶ原」
「最後の将軍」
知ってる人ならわかるんだけど
「坂の上の雲」

「翔ぶが如く」
はかなり長いのよ。
でも面白くて全部読めた。
20代前半から中盤の頃だね。
電車乗ってた事もあり、今みたいにスマホないから本読むには適してる時間だった。

幕末の話が好きなんです。
「翔ぶが如く」

「最後の将軍」
は幕末の頃の話。
「尊王攘夷」
とか
「官軍」
「賊軍」
という言葉見るとゾクゾクする笑。

「勝てば官軍」
って言葉はこの時生まれたものだと思うの。
当時の徳川家が官軍。
その官軍側にマンガとかでもよく出てくる
「新撰組」
がいる。

薩摩長州が
「賊軍」
になる。
わかりやすく言うと
「徳川側が味方、薩摩長州側が敵」
という感じ。

色々あって最後の将軍徳川慶喜が大政奉還だっけ?
(幕末の話し好きだけど歴史は別に得意ではない笑)
権力を捨てることになる。
そして
「倒幕」
になる。

この瞬間がゾクッとするんです。
この時点までは徳川側はルールを作れる立場にあった。
それが負けた瞬間に自分たちの作ったルールが全部通用しなくなる。
そしてある意味
「犯罪者」
になるのよ。

その瞬間の少し前までは薩長側が犯罪者の扱いだった。
それが幕府を倒した瞬間
「官軍=ルールを作れる立場」
になる。

ゾクゾクするんだよね。
価値感が全て壊される。
正しいものが正しくなくなる。
間違ってた物が間違いじゃなくなる。

翔ぶが如くの最初出てくるのは
「川路利良」
という人が出てくる。
「なんでこの人なんだ?」
と最初思った。
西郷や大久保が出てくると思ってたし。

この人が警察作った人なのよ。
最初にね。
留学してヨーロッパの方に行って警察のシステムを学んで日本に取り入れる。
そんでこの人薩摩藩なのよ。
薩摩って倒幕したメインの藩になる。
薩摩って示現流とかで武士として、剣技に対しての誇りみたいなのが強い。
警察なんてその時代にはない言葉。
武士の階級が残りつつ、武士が農民を見下す時代。
それが警察出来る事で農民が警察になり、銃を扱うようになる。
今まで逆らえなかった武士を身分が低い農民出身の警察が武士を取り締まっていく。

たしかそんな感じだったとと思う。
翔ぶが如くの一部の話ね。
「時代の移り変わり」
の話なんです。
それと
「今の日本のシステムが出来る時の話」
でもある。

マイナスが一個だけあって飛ぶが如く読んだことで薩摩藩(鹿児島県出身)の人になんか歴史の話聞けない笑。
大久保派と西郷派に分かれる気持ちもなんとなくわかるのよ。
「触れちゃいけないな・・・」
とさえ思う。
広島の人に
「天皇の話しちゃいけない」
と思う感覚に似てる)

「官軍、賊軍」
という言葉は今でもゾクッとします。
怖いんだけどなんか好きな言葉でもある。

それ以外だと全然話変わるけど
「ドラゴンクエストの小説」
が好きだった。
1~5の小説。
4と5が久美沙織という人が描いてるんだけど心理描写がなんかあったかくて好き。
結構はまって読んでた。
ゲーム小説と思えないくらいなんか原作の雰囲気壊さずオリジナルも入れながら良いストーリー作ってた。

30前後になるとビジネス本をちょくちょく読んでた。
孫正義、柳井正、三木谷 浩史とかの自伝っぽい本とか。
インパクトあったのは
「サムスン式 仕事の流儀 5年で一流社員になる」
になるかな・・・
一言で言えば
「ハイパーブラックな仕事の仕方」
だよ笑。
これ読んだのは海外に行くとテレビとかが
「samsung」
ばかりになってた。
昔は日本製のテレビばかりだったんだけどね。

「なんでだろう?」
と思って気になって読んでみた。
正直
「こんな生き方、こんな働き方嫌だな・・・」
と思ったけど、思考の使い方とかやり方とか勉強になる部分も多かった。

そんで最終的には
「野村克也(ノムさん」
の本にたどり着いた。
この人の本が1番わかりやすいし
「使えるな」
と思う事いっぱいあった。
今でもよく使わせてもらってるけど
「固定観念は悪である」
は非常に心の奥に染みついた言葉。

目線を下げてくれてるんだよね。
あえてわかりやすい言葉を使ってる。
昔のノムさん(40代ぐらい)の時のインタビュー動画見たことあるけど、専門的な言い方で突きはなす言い方してた。
「わかんない奴はどうでもいい」
みたいな口調。
それを変えていったんだよね。
「わかりやすく、楽しめるように」
と。

「そういう方がかっこいいな」
「自分を変えれる人かっこいいな」
と思ったの。
なんか自分だけわかるような小難しい言葉使って相手を見下すような批判するような人の言葉よりもはるかにね。
今でもそう思う。

ざっくりとだけど小説について書きました。
もう10年ぐらい読んでないな・・・
小説とマンガで家に3000冊くらいある時があって、ある時にかなりまとめて売っちゃった。
(ブックオフが通販で来てくれる。
2000冊くらいで1500円くらいだった笑)

今は小説何もないです。
マンガが800冊くらいあるくらいかな・・・
今の時代はスマホで見れるようになったから本で買う必要もなくなってはいる。

若い頃はそこそこ色んな本読んでました。
たぶんだけど俺がブログ書ける理由の一つが
「そこそこ本読んでたから」
だとは思う。
活字の楽しさってあると思うの。
文字読む事で頭の中に自由に想像できる。

「このブログって何なんだろうな?」
と自分で思う時あるよ。
ブログって基本
「日記」
みたいなもんでしょ。
それか
「お小遣い稼ぎの手段」
だと思うの。

俺の感覚だけどブログ書いてる意識もないし、小説書いてる意識もない。
「自分を知ってくれ!」
と思う魂の叫び・・・ではあるな・・・・
それはブログ書いてる当初から今に書けても変わんない。

「小説でないけど楽しく読んでくださいな」
とはよく思うよ。
つまんない文章だと読んで貰えないし。
自分なりにだけど
「わかりやすく、読みやすく」
は意識してる。

夏目漱石の「こころ」を中学の授業中に読んだのが小説読むきっかけになりました。
今の時代色んな楽しむ分野があるから小説読む必要も正直ないと思う。
小説も今の時代じゃ
「マイナーな分野」
な気もするし。

興味ある人いるかわかんないけど、俺が読んでた小説の話書いてみました。
結構小説読むのは好きな方だったと思う。
その結果pixivにエロ小説書くようになったと思うし笑。

「これ読みなさい」
とかは全く思わないです。
好きなのあれば読むといいと思うし、興味なければ読む必要もないと思う。
1つだけ言えるのは
「若い時に読んでた本を大人になってまた読んだりすると視点考え方違ってて面白いよ」
とは言える。
自分の変化にはっきり気が付けるのよ。
それは結構面白いもんだよ。