20代介護⑩

母は保険に入っていました。
終身保険に特約として入院保険が付いています。
詳しく書くと

終身保険 
死亡した時に出る保険。100歳で死亡しても出る。
また貯蓄機能があり解約してもお金が出る。
契約者貸付と言ってお金も借りられる

入院保険(特約付き)
母の場合65歳まで1日5000円。20日以上の入院で
1日目から5000円出る。120日間有効。
65歳の時に再度お金支払えば更新可能。

簡単に言うと良い保険でした。入院の保証は20日以上
入院しなければいけないのですが今回は間違いなく長期になります。
病気がちだった母なので再度入りなおす事もなく予定利率5%の時代のものでした。
(少し専門的になりますが母が入った時はバブル前の時代です。このころは保険会社が運用率高めに設定していた為保証が大きいです。
ちなみに今の保険の予定利率は1.5%前後だと思います。
バブルの頃の住宅ローンの金利見ると10%前後で借りてる方多いんですよね。
ただ銀行に預けても8%近く臨めた時代。
50、60代の方は今の住宅の金利見ると信用できない、
と言う方多いです。
バブルの頃の経験があるからでしょう。
言葉に重みがありますね。)
ただ問題は母が契約者で被保険者であること。
そして3大疾病(がん、心筋梗塞、脳梗塞)などの保険は入っていない。
(このことは既に知ってました、脳梗塞で60日以上の入院をして診断書書いてもらうと3大疾病の保険は請求できます。)
それよりも本人が請求できない状態で指定代理という特約も
入っていない。なので私が請求もできない。
そこが1番の問題でした。
母が倒れてすぐに保険会社のコールセンターに電話したことは書きましたがその翌日に支店の支社長から電話があり会うことになりました。
この時にまだ母が倒れて1週間経っていない時期です。
やる事考える事一杯でした。
病院にいる事が多いため病院で待ち合わせました。
ここの保険会社は大手日系の保険会社です。
支社長と女性のおばさんが来ました。
この女性のおばさんは20年前に母がこの保険に入った時の営業だったらしいです。
この点は私にとって良い印象でした。
相手の方も覚えていたみたいで、
「大変でしたね、、、」
心こもった感じで話してくれます。
正直言うと私初めて会った時は敵対心むき出しでした。
ネットや過去の事例見てると保険でもめるケースが多いのは知っているので。
今回の状況と母親の保険について説明します。
するとこういうケースでもちゃんと対応してくれるとの事。
ただ本人が字を書けない事や体の状態をこの二人が目で見て確認しないといけないルールになっている、
との事でした。
話しぶりを聞いていると本当に誠実にやってくれます。
保険は入るときは優しく、出口は厳しい。
よく聞いていた言葉ですがこの二人は丁寧に仕事してくれました。
この2人はこの後先も何かあるとすぐに来てくれました。
こちらが言うとすぐに動いてくれる。この点に関して助かりました。
ただ彼らも一つとんでもないミスをしています。
これは私が指摘したから出来たことでした。
保険には約款というものが絶対ついています。
これはかなり理解しにくい内容です。
保険会社の人も知らないことが多く、私はこの2人をいい人だと思っていますが私でなければ恨む対象になっていたかもしれません。
この話は後日書きます。

母の入院期間はまだ1週間も経っていなかったので後日また来てもらう事に。
そして言われたのが
「入院保険の支払いは契約者の口座に振り込む」
との事。
自分の口座には入りません。
両親が保険に入っているからといって安心しないでください。
暗証番号知らないと最悪後見人制度使うしかありません。
それも認められなかったらお金があるのに使えない状態になります。
そうして自分のお金がどんどんなくなり、介護疲れ、将来の希望が見えない、もう方法がない。
すると親が死ぬしか方法がないという考えが浮かびます。
非常に危険な考えです。
このような方実際いらっしゃると思います。
大事にしている親が出来るだけ早く死ぬのを待つ。
ただ介護している方なら絶対に1度は必ず思います。
そこからがその人次第なんでしょうね。
答えはありません。
私自身もその過程にいます。
身内で殺人が多いのは介護疲れによる殺人です。
私は絶対にそうなりたくありません。
なので夢を持ったり心休まる瞬間や、幸せと感じる瞬間を常に多くしたいと思いました。
そうすると親に優しくできる心のゆとりが生まれます。
僕の現在考え抜いた答えです。
時間経つと変わっていくかもしれません。
なのでここに書くことが重要なことだと思ってます。
保険についてはまだ先があります。
時系列で出来るだけ書きたいので少し後になりそうです。
保険は良く調べてみてください。